丸紅ギャラリー開館記念展 日仏近代絵画の響き合い
更新日:2022年9月2日

Hello everyone!
こんにちは、shunです。
今回も2022年美術館巡り目標達成に向けて、2021年の11月に開館された丸紅ギャラリーに行って参りました!そんな丸紅ギャラリー開館を記念した第一号展覧会の「日仏近代絵画の響き合い展」を鑑賞してきましたので、以下印象に残った作品とともにご紹介します!
丸紅ギャラリーは竹橋にある丸紅株式会社の本社ビル内にあります。丸紅の本社ビルは初めて訪れたのですが、ビルの目の前にある「丸紅」と書かれた石碑?がとてもかっこよく館内もとても綺麗で素敵なビルでした。

土曜日の10:30頃に到着したのですが、行列などはなくすんなりと入ることができました。入館料は500円ととても安いのですが、現金での支払いができないので、訪れる予定のある方は注意されたほうがいいかと思います。まあ、交通系電子マネーやクレジットカードも使えるので問題はないと思いますが。笑
今回の展示では写真を撮ることができず、ポストカードも種類が限られた販売だったため、以下で紹介する以外のお気に入りの作品が買えなかったこと少し残念でした…。
展覧会の最後の部分で、「あなたが影響を受けた作品はどれですか」というコーナーがあったのでもしかするとこの結果次第でグッズが増えるのかも…?と期待しています。笑
それでは、今回も印象に残った作品をご紹介していきます!

1. エスタックのオリーブ畑:ピエール=オーギュスト・ルノワール
まず一点目はこの展示会のパンフレットの表紙にもなっているルノワールによって描かれた「エスタックのオリーブ畑」。「光の画家」と呼ばれる印象派の巨匠のルノワールらしい作品だと思います。初めて見た作品なのに、今までに何回も見たことのあるような、見ていてなんだか懐かしい気分になりました。
奥に見える海は一方向に向かって描かれているのに対して、そのほかの空やオリーブの木々は全方向に描かれており、温暖な気温の中に風に揺られている情景が表現されていて、見ていてとても心が暖かくなるような感覚を覚えました。

2. ルーアン大聖堂:ピエール・デュモン
2点目は、僕が初めてお目にかかる画家デュモンのルーアン大聖堂。
前回のポツダム広場もそうですが、多分僕は水面に何かが映り込んでいるところを描いた作品が好きなんだと思います。笑
印象派のどこか女性らしい筆遣いとは違って、荒々しく描かれているにもかかわらず、繊細でまるで写真を見ているかのような印象を受けました。大聖堂の厳かな雰囲気だけでなく、そのそばにある赤い建物、橋や河川などを描くことによって周辺の静かな様子までも表現されていることが印象的な作品です。
個人的にヨーロッパの大聖堂がとても好きなのですが、この作品のモチーフとなったルーアン大聖堂にも足を運び、デュモンが描いたものとの違いなどを感じながら周りを歩いてみたいと感じました。

3. ミモザの花:モイーズ・キスリング
3点目はこちらも初めて作品を見たモイーズ・キスリングのミモザの花。この作品のすご さは写真だと伝わらなさすぎるので、是非実物を見ていただきたいなというのが率直な感想です。
ミモザの花の描写がほかの絵画では見られないような表現方法なのですが、この花の一つ一つが絵の具を山のように盛って立体的に描かれているんです。それもすべて同じ高さで盛られているわけではなく、部分ごとに凹凸の大きさが違ったり…
技法も上記のようにすごいんですが、この作品自体100cm×65cmととても大きなものなので、完成させるまでにかかった時間などを考えると相当な覚悟をもって作成されたんだなと感動というか頭が上がらない思いでした。
このほかにもたくさんの印象的な作品があったのですが、ポストカードもなくご紹介することができないので、以下に列挙するにとどめます。ぜひご自身の目で堪能いただければと思います。
積雪の森:ギュスターヴ・クールベ
サン・ジュアンの断崖:ギュスターヴ・ロワゾー
冬の村道:モーリス・ド・ヴラマンク
斜里岳:相原求一郎
今回も印象派など西洋美術に関連した展覧会でしたが、前回と違い日本人画家の作品なども展示されており、明治に開国されて以来外国(今回はフランス)芸術の影響を色濃く受けているんだなと面白く感じました。
ただ、日本人的な水墨画のような繊細さや印象的な山々を題材にした作品などもあり外国の画家には描けないだろうなあという作品も多く、日本人であることの良さも同時に感じることができた気がします。
このように作品を通じて国内外の文化や歴史を対比できるのもとても展覧会のいいところだなと感じました。
さてさて次は一気に現代っぽく、ハリーポッター展にでも行こうかなあ。
それでは皆さん、See you Soon!