イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜展
更新日:2022年2月17日

Hello everyone!
こんにちは、shunです。
今回は2022年に10個の展覧会を巡るという美術館巡り目標の第一歩目として、三菱一号館美術館で開催されていた「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜展」を鑑賞してきました!
最近ゴッホについての書籍を読む中で、彼が最も影響を受けたといわれている印象派の作品にとても興味を持っていたこともあり、東京での展示最終日に早起きして滑り込みで行ってきました!
会館前の9:40頃に到着したのですが、当日券を買うための列はすでに40分待ちでした,,,
今回はぎりぎりだったため購入できなかったのですが、事前日時指定券が発売されており、その券があれば列に並ぶことなく入れるので、次回以降は活用していきたいと思います。
それでは、今回の展示で個人的に印象に残った作品4点をご紹介したいと思います。

1. 睡蓮の池:クロード・モネ
まず一点目はこの展示会のパンフレットの表紙にもなっているクロード・モネによって描かれた「睡蓮の池」。モネは睡蓮の連作を数多く残しているそうで、今回は1903~1908年に連作として作成された80点のうちの3点もこの睡蓮の池とは別に展示されていました。
印象派は目に映ったもの、その風景を見たときの感動をキャンバスに表現しようとしていたといわれていますが、この「睡蓮の池」もモネが見ていた風景が目の前に浮かんでくるような印象でした。
恥ずかしながら、睡蓮に関する連作があったということを今回初めて知り驚きましたが、すべて同じ構図から同様に描かれていながら、制作している時間がずれていることに伴い少しずつ池に映り込む空の色が変化していることに感動しました。
残念ながら「睡蓮の池」以外の「睡蓮」は写真撮影不可エリアでの展示でしたが、機会があればぜひご覧いただきたい、「睡蓮の池」にも匹敵するほど素晴らしい作品だと感じました。

2. 夜のポツダム広場:レッサー・ユリィ
2点目は、僕が今回の展覧会で一番気に入った作品、夜のポツダム広場です。
この作品を見た瞬間に、まるでこの場所のそのワンシーンに自分がいるかのような、その世界に入り込んでしまったかのような、不思議な感じでした。デジャヴとはまた違う、でも夢で見たことあるような景色だなと一瞬にして感じたことが忘れられないです。これまであまり美術に対して興味を持ってこなかったのですが、絵を好きになるってこういうことか!と今更ながらに感じました、、、
この作品の隣にユリィの「雨のベルリン」という作品もあったのですが、この2点を見てすぐこのユリィという画家を好きになりました。ごくありふれた日常を切り取って表現することがこんなにも感動的なんだと彼の作品を見て初めて気づけました。正直、これまで全く彼の存在を知らなかったのですが、もっと彼の作品を見たいと素直に思います。

3. 花瓶にいけられた薔薇:ピエール=オーギュスト・ルノワール
3点目は印象派の代表的画家のルノワールの作品。彼の作品はこのほかにも多くのが展示されていたのですが、僕はこの絵が一番好きでした。
薔薇は枯れるときに花の付け根から落ちてしまうため不吉?な花という印象を持っていたのですが(たしかお見舞いとかには持って行っちゃいけないですよね)、この絵の中の薔薇は一つも散っておらず咲き誇っていて見ているだけでポジティブになれる印象を受けました。
食卓のある大広間の暖炉の上に飾られていたというエピソードもあり、その光景をありありと想像できてしまいますよね。こんな絵に見守られながら家族みんなでご飯を食べたら何倍もおいしく感じそうです。僕もこんな絵を食卓に飾りたい!と感じた1枚でした。

4. 長椅子に座るミシア:エドゥアール・ヴュイヤール
4点目は、これも僕にとっては初めて知った画家ヴュイヤールの作品。何よりも印象的で驚いたのは壁紙やソファの柄などの繊細な描写です。一見地味な色遣いのなかでこの柄の部分が浮き上がってくるような、不思議な感覚でした。絵の一部に本当の壁紙を貼ったのかなというくらい精緻な模様が描かれていて、印象派なのにここまで具体的な柄を描く画家もいたんだなと面白く感じました。
ただ柄だけでなく、ソファなどの家具の柔らかそうな質感や洋服のさらさらとしたような肌触りなども表現されていて、見れば見るほど印象的な作品でした。
人生で初めて自分から興味をもって一人で美術館に行ったのですが、とてもよかったです。自分の好きな作品を見つけることも、作品が描かれた当時をイメージすることも、なぜか心地よい鵜感覚でした。とてもいい趣味を持った気がするので、好きな旅行で海外の美術館に行くことも改めて楽しみになりました。 次の展覧会も楽しみになりました。
それでは皆さん、See you Soon!